【海外着信】不審な国際電話を見分ける方法と対処法!

知らない番号から突然の着信!画面に「+」がついた見覚えのない番号が表示されたとき、あなたはどうしますか?実は、この「+」記号こそが海外からの国際電話を示すサインなんです。最近、この国際番号を悪用した詐欺が急増していることをご存知でしょうか。トビラシステムズの調査によると、2025年3月に迷惑電話番号として新たに登録された番号の種別は、国際電話番号が76.8%でダントツトップという驚きの結果が出ています。うっかり出てしまったり、折り返したりすると、高額な通話料を請求される可能性があるんです!そこで今回は、海外からの不審な着信を見分ける方法と、適切な対策について調べてみました!

海外からの着信はどうやって見分けるの

国際電話の見分け方って、実はとってもシンプル!

海外からの電話を見分ける最も確実な方法は、電話番号の表示を確認することです。国際電話の場合、発信者の電話番号の前に必ず「+」記号と国番号が表示されます。国内の固定電話や携帯電話は通常「0」から始まりますが、国際電話は明らかに異なる表示なので、すぐに判別できるはずです。

実際にぼくも先月、「+674」から始まる見慣れない番号から着信があったことがあります(着信音が鳴った瞬間、「なんじゃこりゃ?」って思いましたね)。最初は何かの間違いかと思いましたが、ネットで検索してみるとナウル共和国の国番号でした。まったく心当たりがなかったので、もちろん出ませんでしたが。

よく見かける危険な国番号の例

迷惑電話防止サービスを手掛けるトビラシステムズの調査によると、特に多く報告されている不審な発信元の国番号があります。記憶が曖昧ですが、確かツバル(+688)、スリナム(+597)、ベナン(+229)、ナウル(+674)、マーシャル諸島(+692)あたりが上位だったような気がします。

これらの国からの着信は、ほぼ間違いなく詐欺目的だと考えて良いでしょう。もちろん、他にも様々な国の番号が悪用されているので、基本的に心当たりのない「+」から始まる番号には警戒が必要です。

不審な海外着信の目的って何なの

海外からの不審な着信の主な目的は、国際通話料金を狙った詐欺なんです。これは「国際ワン切り詐欺」と呼ばれる手口で、犯罪グループが無作為にワン切り電話をかけ、着信者が折り返すことで通話料の一部をリベートとして受け取る仕組みになっています。

特に巧妙なのは、通話時間を意図的に長引かせる手口かもしれません。折り返すと英語の自動音声で「あなたが選ばれて2万ユーロが当たりました」といった内容が流れ、性別や名前、銀行口座について回答を促されるらしいです。聞き慣れない言語だと、つい一生懸命聞き取ろうとして通話時間が長くなってしまうんですよね。

詐欺グループの具体的な手口

調べてみたところ、主なパターンは以下の通りです

・宅配業者を装った日本語音声での「荷物が配達できません」メッセージ

・英語音声で長時間の保留音を流して通話時間を延ばす手口

・留守電で「緊急の用件があります。至急この番号にお電話ください」と指示

「正直なところ、どれも引っかかりそうになる内容ですよね」という声もネット上で見かけます。実際に、Amazonや楽天でよく買い物をしていると、宅配関連の連絡だと信じてしまいそうになる人も多いようです。

うっかり折り返してしまうとどうなるの

これが一番怖いところなんですが…

国際ワン切り詐欺の電話に折り返してしまうと、単に高額な通話料を請求されるだけでなく、様々なリスクを伴います。最も直接的な被害は、通常よりも高額な国際通話料金の発生です。

例えば、2025年4月現在のNTTの料金表を見ると、フランスへの国際電話は1分あたり108円、トンガは1分あたり105円かかります。5分間通話すると500円以上の通話料金がかかる計算になりますね。あくまで目安なので、最新情報は公式をチェックしてください。

さらに深刻なのは、折り返しをしたことで「この電話番号は応答する可能性が高い」と詐欺グループに認識されてしまうことです。

カモリストに載るリスク

折り返してしまうと、あなたの電話番号が「カモリスト」と呼ばれる詐欺被害者の名簿に登録される可能性があります。これは詐欺グループ間で売買・共有される名簿で、別の詐欺のターゲットにされる危険性が高まります。

実際に複数の調査で、折り返し電話を行った端末に、その後様々な国から不審な国際電話が連続してかかってくるようになったという報告があります。「一度引っかかると、次から次へと迷惑電話がかかってくるようになった」という体験談もネット上で見つけることができます。

海外からの電話への正しい対処法

これだけは覚えておいてください!

最も重要な対処法は、見覚えのない「+」から始まる番号からの着信には絶対に出ないことです。特に海外から電話がかかってくる心当たりがない場合は、迷わず無視するのが賢明です。

万が一電話に出てしまった場合でも、相手の言うことを鵜呑みにせず、個人情報や金銭に関する要求には一切応じないでください。不審に感じたら「後で確認して折り返します」と言って一旦電話を切り、冷静になってから対応を考えることをおすすめします

もし海外在住の知人からの連絡の可能性がある場合は、電話番号をメールやWebサイトで検証し、口コミサイトで「迷惑電話」と報告されていないか確認することが推奨されます。

通信会社での対策設定

そういえば、各通信キャリアでは、国際電話に関する設定変更が可能です。特定の番号から繰り返し怪しい国際電話がかかってくる場合は、着信拒否を設定するのが効果的かもしれません。また、固定電話の場合は、国際電話が掛からないようにする手続きもあります。

「まあ、そこまでする必要があるのか」と思う人もいるかもしれませんが、被害を未然に防ぐためには有効な手段だと思います。

実は、2025年8月1日からKDDIがau・UQ mobile・auひかりの契約者を対象に、迷惑電話対策サービスを6カ月間無料で提供するという話もあります。こういったサービスの活用も検討してみてください。

もし被害に遭ってしまったらどうすればいいの

万が一、海外からの不審な電話に個人情報を話してしまった場合は、速やかに警察に相談しましょう。特にクレジットカード情報や銀行口座情報を伝えてしまった場合は、カード会社や銀行に連絡し、カードの停止や口座の凍結を依頼することが重要です。

通信会社のカスタマーサポートに相談することも大切です。実際に相談してみると、親身になって話を聞いてくれ、具体的なアドバイスをもらえることが多いようです。深刻なケースでは、サイバー警察への相談も検討する価値があります

ところで、2025年6月10日に総務省が「迷惑電話対策相談センター」(通称「でんわんセンター」)を開設したという情報もあります。こういった専門機関への相談も選択肢の一つです。

「恥ずかしくて誰にも相談できない」という気持ちもわかりますが、一人で抱え込まずに専門家に相談することが解決への近道です。詐欺の疑いがある場合は、警察や消費者センターへの相談を積極的に活用してください。

海外からの不審電話は今後も巧妙化していくかも

海外からの不審な着信を見分ける基本は、「+」記号の確認と心当たりのない番号への警戒です。国際ワン切り詐欺は一人当たりの被害額は高額でなくても、大量に行われることで犯罪グループに大きな利益をもたらします。だからこそ、ぼくたち一人一人が正しい知識を持って対処することが重要なんです。

もし「+」から始まる見覚えのない番号から着信があった場合は、出ない・折り返さない・相談するという基本的な対処法を思い出してください。国際電話の料金体系や詐欺手口は変化する可能性があるため、最新情報の確認も忘れずに行いましょう

実際のところ、この手の詐欺は技術の進歩とともに、おそらく今後も巧妙化していくでしょう。でも、基本的な対策を知っていれば、被害を防ぐことは十分可能です。みなさんも気をつけてくださいね。